好きなカードを紹介していく。第十回「等時の王笏」

 ごきげんよう。本巣だ。今回はミラディンに登場した、とてもアンコモンとは思えないパワーのアーティファクトを紹介しよう。

 これだ。

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

等時の王笏 (2)
アーティファクト

刻印 ― 等時の王笏が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札にある点数で見たマナ・コストが2以下のインスタント・カードを1枚、追放してもよい。
(2),(T):あなたは、その追放されたカードをコピーしてもよい。そうした場合、あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

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 刻印という、ミラディンブロック固有のキーワード能力を持っているカードだ。

 詳細を見ていこう。

 いつもの如く、先ずはコストだ。点数で見たマナ・コストは2マナで、軽量のアーティファクトに分類されるカード。

 そしてこのカードは、能力を二つ持っている。

 一つ目の能力は、戦場に出たとき、手札にある点数で見たマナ・コストが2点以下であるカードを追放する、というものだ。いわゆる誘発型能力で、もちろんこれだけでは意味がない。2つ目の能力が重要だ。

 もう一つの能力は、2マナとタップを行う事で、このアーティファクトに刻印された呪文をコピーして使える、というものだ。名前の如く、呪文が唱えられた状態を記憶できるアーティファクトである。

 刻印できるカードに制約はあるものの、この能力が優秀である事はMTGプレイヤーであればお分りいただけるだろう。何せ、通常一度しか使えないインスタントが、マナを支払うだけで毎ターン使えてしまうのである。小回りの利くユーティリティを何度も使える便利なカードだ。

 例えば「対抗呪文」「火+水」「オリアムの詠唱」「差し戻し」。「魔力変」などを使えば無色マナを任意の2点にできるマナフィルターとして使え、かつキャントリップが付いてくるという謎のパフォーマンスを発揮し、「稲妻のらせん」を刻印すれば、実質毎ターン3点ドレインが撃てる。「最後の一押し」や「恐怖」を刻印すれば毎ターン除去ができるなど、枚挙に暇がない。

 

 絶妙なバランス


 しかし、実は手放しで喜べる訳ではない。何故なら、このカードのタイプがアーティファクトだからである。恐らくはクリーチャーに次いで干渉されやすいパーマネントタイプで、あっさり破壊されてしまいかねない。

 例えば「等時の王笏」を戦場に出したプレイヤーが返しの相手ターンで「解呪」を唱えられ、このカードを破壊されたとしよう。するとどうだ。このカードを唱えるのに2マナ、そして追加のインスタントを1枚失いながら、「等時の王笏」のオーナーは何も得られていない。テンポとハンドアドバンテージを同時に失っているのである。

 また、マナ効率もなかなか興味深い。最初に投資するのは2マナ、そして、次のターンに1度目の効果を使って合計4マナ。この時点で初めてインスタントの恩恵を受けることができる。刻印できるインスタントが軽量であるだけに、イニシャルコストと合わせて2倍のマナが掛かるのは正直得とは言い難い。しかし、2回目、3回目と起動していくと、徐々にマナ効率が上がっていく。2回目で平均3マナ、3回目で2.6マナ強、そして4回目で2.5マナ。4回目ともなると割引率も渋くなってくるが、ここまで起動できてしまえば、通常は効果で十分に回収ができている筈だ。

 さて、単純に有用な軽量インスタントを刻印するだけでも十分使えるカードだが、もう一捻りしたい。具体的には、刻印するカードだ。

 本巣がオススメしたいのは「焚きつけ」や「蓄積した知識」のような、墓地の同名カードを参照するインスタントである。例えば「蓄積した知識」。このカードは、初めて使う場合は2マナで1ドローと並の効率(青と考えると若干悪い)だが、2枚目は2ドロー3枚目は3ドローと効率が上がっていく。これを刻印すれば、最大で4枚ものカードを引くことができる。おまけに、たった2マナの投資で、毎ターン、である。かの「Ancestral Recall」も真っ青のドロー効率だ。


 そして「焚きつけ」ならば、最大で2マナ5点。もしも相手が対処できないなら、クリーチャーだろうがプレイヤーだろうが問答無用で焼き尽くしてくれるだろう。


 このカードを総評すると

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・汎用性が高く、アドバンテージを稼ぎやすい)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・分割カードや噴出サイクルなど工夫したい)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・「オアリムの詠唱」などを刻印されると厳しいが、サイド後は比較的簡単に対処可能)


 如何だっただろうか。早いもので、このコーナーも10回目を迎えることができた。これからも新しいデッキを組みたくなるような記事を書いて行きたいと思っている。是非、紹介したカードで遊んでみて欲しい。

 

 

※4/13 追記

 

どうやら、アモンケットのルール変更で分割カードの点数で見たマナコストが2つの合計になるようだ。「火+氷」などの分割カードが刻印できなくなる。非常に残念だ。

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