好きなカードを紹介していく。第十四回「はじける子嚢」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、ステロイドで活躍したユニークなエンチャントを紹介しようと思う。

 こいつだ。

f:id:free_spirit777:20170508165245j:plain

画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

はじける子嚢 (4)(緑)
エンチャント

消散7(このエンチャントは、その上に消散カウンターが7個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる)
はじける子嚢から消散カウンターを1個取り除く:緑の苗木クリーチャー・トークンを1体生成する。それらのトークンは「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、はじける子嚢の上に置かれている消散カウンターの数に等しい」を持つ。
はじける子嚢が戦場を離れたとき、はじける子嚢によって生成されたすべてのトークンを破壊する。それらは再生できない。

 

スポンサーリンク

?




 初見では挙動をうまくイメージできないかもしれない。

 例によって、カードの詳細を確認していく。

 先ずはコスト。5マナで、グループとしてはミッドレンジの重量系だろうか。マナ基盤がここまで整っているとゲームも終盤に差し掛かっているところだろう。

 次に効果だが、キワード能力の"消散"が付いている。この"消散"は、X個(キーワードの右側に書かれている数字だ)の消散カウンターが乗った状態で戦場へ出てくる。そして、アップキープの開始時にカウンターを1つずつ取り除いていき、取り除けない場合は生け贄に捧げる、という効果だ。戦場へ出た瞬間はエネルギーが十分にあるものの、時間と共に少しずつ消えていってしまうようなイメージだろう。このキーワードはマスクスブロックで登場したもので、他には「ブラストダーム」なども有名だ。また、消散を持ったカードは、時間制限がある分強力であることが多いのも特徴である。

 さてそれでは、その"消散"を持つだけのパワーがあるのだろうか。次の効果を見てみよう。

 2つ目の能力は、「はじける子嚢」の上に置かれた消散カウンターを取り除くことで、「はじける子嚢」の上に置かれたカウンターの数に等しいパワーとタフネスを持ったトークンを戦場に出す、というものだ。

 最後の能力は、「はじける子嚢」が戦場を離れたとき、このカードで生み出された全てのトークンを破壊する、というものだ。

 さて、2番目の能力が少しややこしいかもしれない。例を挙げよう。

 まず、「はじける子嚢」が戦場に出る。上に乗っている消散カウンターは7つだ。これのカウンターを1つ取り除くと、「はじける子嚢」の上の消散カウンターは6つになり、パワーとタフネスが6の苗木トークン一つが出てくる。さらに能力を起動させ、消散カウンターを取り除くと、追加のトークンが出てくるが、2体のサイズは5/5に縮んでしまう。更にカウンターを取り除くと、4/4が3体に。

 といった具合で、トークンを出すほど一体辺りのサイズが小さくなり、また生存時間が短くなっていく。なかなか面白い挙動だ。頭数は揃えたいが、増やすとサイズが小さくなってしまう二律背反の効果。

 では、この効果はどのようにして使えば良いのだろうか。

 一番相性が良いのは速攻付与



 いきなり結論からではあるが、このカードと相性の良いカードは速攻を付与するカードだ。更に言えば「集団恐慌」や「ヤヴィマヤの火」などのエンチャント。

 "消散"というキーワードは、基本的にデメリット能力だ。そのデメリットは時間制限。で、あるならば、その制限時間を少しでも有効に使えるようにする、という考え方である。例えば、このカードでトークンを出した場合、攻撃できる最大サイズは実質5/5だ。トークンを出したターンは召喚酔いで攻撃できず、6/6の状態でブロックはできるものの、このパワーを攻撃には活かせない。また、最も火力の出るトークン3つの場合でも、最大サイズは象であり、実質9点のクロックが上限である(おまけにこれは時間と共に劣化していく)。

 しかし速攻があれば、トークンの出たターンから攻撃ができる。6/6のまま攻撃が行え、4/4のトークン3体で最大12点の攻撃を行うことができる。そしてこれは、純粋に攻撃機会が増えるため速攻を持たない場合に比べて単純に12点の打点が増える計算である。弱いはずがない。ファイアーズなどでも実績を残したシナジーであり、その強さを証明していると言える。

 もう一つ面白い使い方を紹介する。「伏魔殿」との組み合わせである。

 このカードを挙げた瞬間内容を察した方は勘が良い。いわゆるパンデバーストというコンボだ。

 やり方は簡単で、「伏魔殿」が出ている状態で「はじける子嚢」を出す、または「補充」などで両方を同時に戦場へ出す。この状態で「はじける子嚢」の消散カウンターを取り除き、トークンを出すと、「伏魔殿」の効果が誘発し、6点のダメージを飛ばすことができる。これを更に4回繰り返すと、5点、4点、3点、2点とダメージが飛び、この時点で対戦相手のライフが尽きる。特に「補充」から繰り出されるこのコンボは、派手さとコンパクトさを兼ね備えた美しいコンボと言えるだろう。

 このカードを総評すると

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・実は普通に使っても結構強い)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・プレイヤーの想像力次第で用途は様々)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・象が突然3体増えれば普通は困る)



 実のところ、普通に使ってもかなり強いカードだ。緑のアーキタイプが得意な方は、一度使ってみては如何か。

スポンサーリンク

 

広告について

 当ブログでは、第三者の広告配信サービス(google adsense)を利用しています。これら広告配信事業者は、各ユーザーに適した広告を配信するため、当ブログや他サイトへのアクセスに関する情報(Cookie)を使用することがあります。これらの情報は、氏名、年齢、住所や電話番号を含みません。

 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

また、本巣への問い合わせの場合はこちらから