好きなカードを紹介していく。第二十三回「ショックランド」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、モダン黎明期にマナベースの革命を起こしたカードを紹介しよう。

 こちらだ。

 

f:id:free_spirit777:20170425164235j:plain

画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

スポンサーリンク

?

蒸気孔
土地 - 島・山

((T):あなたのマナ・プールに(青)か(赤)を加える)
蒸気孔が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかった場合、蒸気孔はタップ状態で戦場に出る。



 例として「蒸気孔」を挙げているが、全ての色の組み合わせ(10種)がある。

 早速内容を確認していこう。

 カードタイプは土地だ。そしてその効果は、ライフを2点支払うことでアンタップインできるというもの。効果的にはデュアルランドの下位互換でしかないが、本家はあまりにも強すぎたため仕方がない調整だろう。

 モダンなら



 単色のデッキであれば色事故の危険はない。しかし現代はマルチカラーのカードが非常に強力だ。これを使う機会も多くあるかと思う。2色デッキであれば、モダン環境で必須の土地と言えよう。特に現代のモダンは多色化が進み、3色、4色のデッキも当たり前に見るようになってきた。私が始めた頃のMTGといえば単色デッキでもかなりのレベルで戦えていたのだが、今は単色では厳しいシーンも多い。

 対処できるシーンの多さ



 多色化で最も大きなメリットといえば、やはりそれぞれの色の強みを得られる点だろう。

 緑はクリーチャーが強く、赤は直接ダメージを与える効果に優れ、黒は単体破壊と手札を攻める性能が高く、青は打ち消しやドローが強く、そして白は、破壊不能への対処やパーマネントの拘束に長ける。

 単色ではこれら1色分の強みしか得られないが、色を足すごとにそれぞれの強みを手に入れることができる。

 一方で、多色化することで色事故が起きる可能性も高くなる。5色出せる「真鍮の都」などもあったが、これらはデメリットがあり、例えば「リシャーダの港」などでダメージソースにされてしまう事もある。

 時代の流れを変えた"モダンデザイン"



 モダンというフォーマットができる前は、多色の構築、特に3色以上のアーキタイプはあまり見られなかった。あったとして2色まで(多色推奨セットの時期は別だ)。

 しかし今はどうだろうか、「ショックランド」などを用いた、強力かつ安定したマナ基盤を構築することが難しくなくなった。よって、多色化のメリットが強くなり、結果として単色デッキは衰退していった。今も存在こそしているが、完全に少数派である。

 この「ショックランド」こそが、現代のMTGのデッキパワーを底上げしている立役者の一人と言えるだろう。

 唯一にして最大の強み



 さて、そこで疑問が浮かぶかと思う。今までも2色、あるいは3色、5色発生させることができる土地は一応存在していた。ペインランドなどがそうだ。

 では、この土地が何故そこまで強いのか。

 ズバリ、基本土地タイプを持っている点だ。

 カードタイプの行を見ていただきたい。"島"、"山"と書かれている。

 つまりこの土地は、基本土地ではないのにもかかわらず、基本土地タイプを持っているのである。これは当時としては革命的だった。

 これが最も影響を与えるのはサーチだ。フェッチランドなどの基本土地タイプを参照するもの。あるいは、島や山などを限定してサーチできる呪文でも引っ張ることができる。

 上記のペインランドや「真鍮の都」などはどれもが基本土地タイプを持たないカードだ。よって、"土地"をサーチできる呪文でなければならず、選択肢は狭い。また当然のことながらフェッチランドでサーチする事もできない。

 どうだろうか。基本土地タイプを持っているというだけで強力なことがお分かりいただけただろうか。

 "痛すぎる"弱点



 しかし手放しで喜んでもいられない。それはこのカードが持っているデメリットだ。

 戦場に出る際、2点のライフを払わなければタップインしてしまう点だ。アンタップインしたい場合はライフを失ってしまうのである。この、呪文の「ショック」を打ち込まれているような様から"ショックランド"という通称がついたのではなかろうか。

 そしてフェッチランドもライフ支払いを要求する。よってフェッチランドからサーチし、このカードをアンタップインさせると、いきなり3点ものダメージを受けてしまう。

 これはあまりに痛い。

 序盤ならまだ耐えられるが、猛攻を受けている際、フェッチランドを切ろうにも、サーチ先の欲しい土地が全て「ショックランド」の場合はお手上げである。よって、これらの土地を使う際は必ず基本土地を少しだけ投入した方が良いだろう。

 このカードを総評すると

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・モダンならほぼ必須)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★☆☆☆(星2・ダメージを受けるデザインは面白いが、効果は強力)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★☆☆☆☆(星1・良くも悪くもマナ基盤)


 強い点も、弱点も明確なカードだ。しかし「タルモゴイフ」などが流行している現モダン環境では、墓地を肥やすフェッチランドとサーチ先の「ショックランド」は必須になりつつある。大会などで結果を残したい方は、マナ基盤をどうするか、リストと相談してみるのも良いかもしれない。

スポンサーリンク

?

広告について

 当ブログでは、第三者の広告配信サービス(google adsense)を利用しています。これら広告配信事業者は、各ユーザーに適した広告を配信するため、当ブログや他サイトへのアクセスに関する情報(Cookie)を使用することがあります。これらの情報は、氏名、年齢、住所や電話番号を含みません。

 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

また、本巣への問い合わせの場合はこちらから