好きなカードを紹介していく。第三十二回「時間停止」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、テキストが美しすぎるインスタント呪文を紹介しよう

 これだ。

 

f:id:free_spirit777:20170506142227j:plain

画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

スポンサーリンク

?

時間停止 (4)(青)(青)
インスタント

ターンを終了する。



 あまりにも端的で美しいテキスト。そして美しいイラスト。

 しかし、如何せんテキストが短すぎるため意味がわからない方も居られるだろう。

 通常通り詳細を見ていく。

 まずはマナコスト。青のダブルシンボルを含む計6点だ。インスタント呪文の中ではかなりの重量級となる。

 そしてその効果は、見ての通りターンを終了する、というものだ。

 しかし端的に書かれているが、実はこのテキストが持つ意味は多い。

 先ず第一に、スタックの処理が行われる。処理とは言っても、スタックに乗ったそれらの呪文や効果を順に処理していくわけではなく、全て追放である。仮にスタックに呪文や能力が百個積み上げられていたとしても、この「時間停止」が解決された時点でそれらは全て追放されてしまう。

 また追放は打ち消しではないので、しばしば登場する"打ち消されない"呪文も実質カウンターが可能だ。

 その後に行われるのは手札の調整である。クリンナップステップに行われる処理が呪文の解決中に発生する。

 そして最後に、クリーチャーに与えられているダメージがリセットされ、ターン終了時までの効果が終了する。

 これらを、実質スタックを用いず(効果の解決中に発生するため)処理するこの呪文が、いかに特殊で常識破りかがお分りいただけるだろう。

 使い方次第で、実に多彩な働きを見せてくれるカードである。

 

 見た目以上の汎用性


 テキストこそ恐ろしく短いが、この呪文の汎用性は非常に高い。

 どのタイミングで「時間停止」を打つと、どのような事が起こるのか考えてみる。

 

 アップキープステップ


 このタイミングで「時間停止」を唱え、解決すると、ドローとメインフェイズ、そして戦闘フェイズがスキップされる。

 これはつまり、「時間のねじれ」とほぼ同じ効果であると解釈できる。相手のターンこそ訪れているが、行われたのはパーマネントのアンタップのみで、それ以外の権利を強制的に奪ってしまっているのである。

 相手にドローさせてもいないのでアド損もなく、非常に強力な効果だ。

 ドローフェイズでもほぼ同じ効果が期待できるが、相手に引かせてしまうとアドバンテージを失ってしまうため、撃つならアップキープステップが良いだろう。

 

 メインフェイズ


 次にメインフェイズだ。ここでは、相手のプレイに対応して打つことになるだろう。この場合は「対抗呪文」のような効果を期待できる。この場合も、相手がプレイしたカードと一対一交換となるためアドバンテージ的にも損はない。また相手が打ち消しを使わないアグロなどのクリーチャーデッキである場合、打ち消される心配もないため、後続を唱えられなくて済む。これは大きなメリットだ。

 

 戦闘フェイズ


 最後に戦闘フェイズだ。ここでは、相手のクリーチャーの攻撃に対応して撃つことになる。実質「濃霧」のような効果となり、特にライフが減らされやすいコントロールなどは、勝利直前のターンを凌ぐ場合に有効だ。

 

 ストームへの解答


 また、ストーム系呪文にも有効である。ストームは呪文を唱えた際にコピーを大量に作る。これを通常の打ち消し呪文で対処するのは難しい。数十ものコピーが作られることも珍しくないストーム相手には、1枚でスタックの全てに対処できる「時間停止」は非常に効果的だ。

 


 以上のように、重いコストに見合った、非常に汎用性の高いスペルだ。マナさえあればどのようにでも使え、腐りにくい。後半であれば、頼もしい一枚になってくれる。

 

 泣き所も


 しかし、選択肢が多い呪文は、往々にしてコストが重い。特にこの呪文はマナさえあれば何でもできてしまうので、コストがかなり高めに設定されている。

 序盤に引いてしまうと、結局マナ基盤が整っておらずただのお荷物になりがちだ。

 また、打ち消し呪文として使えても、この呪文は"打ち消されない訳ではない"。これは対コントロールでかなりの痛手となるだろう。相手は軽量な打ち消しを構えていられるが、この呪文を撃ってしまうと、状況によっては土地がタップアウトしてしまい、打ち消し合戦にかなり不利な状況となる。

 汎用性を高めすぎた結果、癖が強くなりすぎてしまった典型と言えるだろう。


 この呪文を総評すると

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★☆☆☆(星2・有効なのは後半のみ)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・青単色でも多彩な用途に)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・追加ターン系呪文はしばしば理不尽である)


 今回は万能インスタント呪文の「時間停止」を紹介した。確実に扱いづらい部類に入るが、後半の汎用性は一見の価値がある。ピン刺しなどで使ってみてはどうだろうか。

スポンサーリンク

?

広告について

 当ブログでは、第三者の広告配信サービス(google adsense)を利用しています。これら広告配信事業者は、各ユーザーに適した広告を配信するため、当ブログや他サイトへのアクセスに関する情報(Cookie)を使用することがあります。これらの情報は、氏名、年齢、住所や電話番号を含みません。

 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

また、本巣への問い合わせの場合はこちらから