好きなカードを紹介していく。第三十六回「カブトガニ」

 ごきげんよう。本巣だ。今回はウルザブロック期に登場した面白いクリーチャーを紹介しよう。

 

 こいつだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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カブトガニ (2)(青)
クリーチャー - カニ

(青):カブトガニをアンタップする。

1/3

 

 再版された際に見たことがある方も居られるかもしれない。

 

 しかしこのクリーチャー、ただの海産物ではない。

 

 詳細を見ていこう。

 

 まずはマナ・コストだ。青のシングルシンボルを含む3点。ウィニーとまではいかないが、序盤に展開することも難しくないコストだ。色拘束も最低のシングルシンボルなので、青一点さえ確保してしまえば多色デッキでも容易に採用できる。

 

 しかしサイズは1/3と微妙だ。青のシングルシンボルでコモンとなると仕方がないのかもしれない。

 

 ここで、ああ、こいつはよくある使えないコモンだな、と判断するのは早計だ。

 

 「カブトガニ」の真価は、その能力にある。

 

 その能力とは、青一点を支払うことで自身をアンタップできる、というものだ。

 

 単体運用で思い浮かぶのは、攻撃後に自身をアンタップし、警戒のような動きを行える事だろうか。

 

 しかし実はこのカード、見た目以上に危険だ。

 

 

 「カブトガニ」の知識

 

 真っ先に挙げたいのは、やはり「大地の知識」との組み合わせだろう。この「大地の知識」は、クリーチャーを一体タップすると、土地を一つアンタップできるようになるエンチャントだ。

 

 

 単純に考えれば、クリーチャーを1マナ分の土地のように扱えるエンチャント。全てのクリーチャーが「ラノワールノエルフ」のように機能するようデザインされたものだ。

 

 しかしこの「カブトガニ」は、自身をアンタップする事ができる。

 

 するとどうだろう。「カブトガニ」をタップする事で土地を一枚アンタップし、その土地をタップする事でマナを出し、「カブトガニ」をアンタップできるループが完成する。

 

 そしてこの「大地の知識」は、アンタップできる土地に制限が無い。

 

 つまり、「繁茂」や「楽園の拡散」などのエンチャントされた土地や、「水蓮の谷間」のような複数マナの出る土地をアンタップできてしまうのである。

 

 無限マナさえ出てしまえばこちらのものである。あとは有り余るマナを「天才のひらめき」に注ぎ込み、相手をライブラリーアウトさせてしまえばいい。

 

 あるいは「ラクァタス大使」の石臼能力で相手のライブラリーを削りきってしまうのも良い。勝ち手段は選び放題だ。

 

 しかし問題は、このコンボがスタンダードで成立してしまっていた点だ。カードプールの広いフォーマットならばまだ理解できるが、スタンダードで強力なコンボデッキが流行してしまうと環境のバランスが崩壊してしまう。

 

 これにより、「カブトガニ」をコンボパーツとしたカニクラフトがスタンダードで暴れることになり、「大地の知識」はスタンダードを退場することとなる。

 

 

 ティムの相棒

 

 「大地の知識」とのコンボはなくなってしまったが、まだこのクリーチャーには活躍の機会があった。「錬金術の研究」などの、エンチャントされたクリーチャーをタップする事で1点を飛ばす事ができるカード達だ。

 

 このエンチャントとセットになる事で、「カブトガニ」は青マナの許す限り1点ダメージをばらまく事ができるようになり、比較的シャレにならない攻撃力を発揮していた。

 

 特に、このアンタップ能力はインスタントタイミングで使用可能な点が強力だ。青のデッキならば「対抗呪文」などのコントロール呪文を構えながらドロー・ゴーのように動き、相手のターン終了時に余ったマナを火力に変換してダメージを与える、というような動きができる。

 

 「水銀の短剣」の場合は更に強力だ。ダメージにドロー効果が付いており、たった青1マナで1点ダメージを飛ばしつつカードを1枚引けてしまうという、わけのわからない効率となる。

 

 

 カニ「対立」

 

 そして、筆者が地味に強力だと考えているのが「対立」だ。

 

 このカードはクリーチャーを一体タップする事で、対象のアーティファクト、クリーチャー、あるいは土地を一枚タップできるという青のエンチャントだ。「氷の干渉器」の効果をクリーチャーの数だけ使えるようになるエンチャント、と見る事ができるだろう。

 

 リス対立などでの活躍が有名だが、このカードと「カブトガニ」を組み合わせるとどうなるか。

 

 御察しの通り、青マナの出る限り相手のパーマネントをタップするロックマシンと化す。

 

 ただただ、強力だ。

 

 「氷の干渉器」のマナコストは4点。起動に1点かかる上に、タップがコストに含まれているため1ターンに一度しか起動できない。

 

 しかし「対立」と「カブトガニ」ならば、マナの続く限り幾らでもタップできる。土地のロックもピンポイントで行え、「ミシュラのらせん」と同じマナ効率で土地をタップする事が可能だ。

 

 この能力を使ってピンポイントで多色地形をタップしてしまえば、相手のデッキはたちまち機能不全を起こしてしまう事だろう。

 

 また、それぞれの能力が分かれているため、「ミシュラのらせん」で起こる立ち消えのリスクも抑えられているのもメリットだ。

 

 更に厄介なクリーチャーやアーティファクトも青マナの分だけ抑えられ、八面六臂の活躍をしてくれるだろう。

 


 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★☆☆☆(星2・条件が揃えば強いが単体ではコモンレベル)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・シナジーを持つカード多し)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・ティムやロックなど、一方的なコントロールが可能)

 

 今回は、コモンながら大活躍する「カブトガニ」を紹介した。このカードを見たなら真っ先に始末した方が良いだろう。放置しておくと、あとで絶句するようなコンボが飛んでくるかもしれない。

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