好きなカードを紹介していく。第四十七回「イシュトヴァーンおじ」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、時のらせんにタイムシフトしてしまった、あのクリーチャーを紹介しようと思う。

 

 こいつだ。

 

f:id:free_spirit777:20170522141344j:plain

画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

イシュトヴァーンおじ (1)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - 人間

クリーチャーからイシュトヴァーンおじに与えられるすべてのダメージを軽減する。

1/3

 
 初出はザ・ダークだそうで、再録された際も同じイラストが使われているようだ。

 詳細を見ていこう。


 先ずはマナコスト。黒のトリプルシンボルを含む計4点だ。非常に色拘束が強く、ほぼ単色デッキでの使用が想定されるコストである。

 これだけの色拘束であれば、相当に強力なクリーチャーなのだろうと思いきや、そのサイズはなんと1/3だ。とてもミッドレンジのクリーチャーとは思えない貧弱さである。

 また黒である割にタフネスが大きく、パワーに関してはたった1。とても戦闘向けのクリーチャーではない。

 さて、ここまで見て、このクリーチャーを投入できそうなデッキタイプが想像できない。あとは効果である。

 その効果だが、クリーチャーを発生源とするすべてのダメージを軽減する、という効果だ。

 対クリーチャーでは殆ど無敵の効果である。

 では、このクリーチャーは使えるのだろうか。


 

弱い、弱すぎる



 結論から申し上げると、全く使えないクリーチャーである。

 考えてもみてほしい。戦闘によってダメージを受けないのは大きな強みだが、本体のサイズがあまりに小さい。このクリーチャーのサイズではブロックすらしてもらえないだろう。

 

 

 攻撃能力が低い



 では、優秀なコンバットトリックと組み合わせてはどうかと考えるが、4マナ払ってこの効果であれば、更に優秀な回避能力を持った軽量クリーチャーを採用した方が良い。

 そもそも、素のパワーが1しかないのが致命的である。

 単純な比較はできないが、4マナ圏といえば、「ファイレクシアの抹消者」や「包囲サイ」が居るマナ域である。それらと比べ、このクリーチャーが入る余地が紙一枚分でも存在するかと問われると、無いと断言できるほどの弱さだ。


 

 ブロッカーとしてはギリギリ落第



 攻撃に使うのは難しそうである。では、ブロッカーとしてはどうだろうか。

 やはりこれも難しい。

 戦闘ダメージもクリーチャーを発生源とするダメージだ。よって、このクリーチャーは基本的に戦闘破壊されない。接死の効果も、ダメージを受けなければ破壊されないし、感染や萎縮などの効果もダメージとして計算されているため無効化される。

 これだけの防御能力があれば強いのではないかと思い始めてしまうが、実際かなり弱い。

 例えば、相手の3/3クリーチャーが3体攻撃してきたとしよう。それらのうち1体をブロックする。
1体分の戦闘ダメージを軽減しつつ、ダメージを無効化して「イシュトヴァーンおじ」自体も生き残る事ができた。

 

 しかし、パワーが1しかないため相手のアタッカーは未だに3体だ。相手が攻撃を渋る理由などなく、毎ターン攻撃され、抑止力としてすら働かない。

 

 また、トランプルに対する相性は最悪である。自身が死ななくとも、貫通ダメージでプレイヤーが死んでいては目も当てられない。

 

 タフネス1のクリーチャーしか落とせないようではブロッカーとしての圧力は無いに等しく、また飛行持ちであれば簡単に頭上を飛び越えてしまうため意味がない。

 

 残念ながら、ブロッカーとしても役に立ちそうにない。

 

 

 除去耐性皆無

 

 まだある。それは、このクリーチャーの除去耐性の低さだ。

 

 確かに、「司令官イーシャ」などには劣るものの、対クリーチャー性能はなかなかのものだ。

 

 一方、スペルに対する防御は全くない。これは致命的である。

 

 例えば「稲妻」。赤1点と1枚で簡単に焼かれてしまう。4マナも投入して戦場へ送り出したクリーチャーがこれほど簡単に対処されてしまっては叶わない。

 

 「胆汁病」などのマイナス修正にも無力である。タフネスが3あるが、3点はマイナス修正除去ではかなりの危険域である。容易に対処されてしまうだろう。

 

 おまけにこのカードは基本的にブロッカーとしての仕事しかないので、防御性能こそが命である。にもかかわらず、除去やバウンスであっさり退場してしまう防御能力には問題しかない。

 

 嘘か誠か、5版に再録を検討される際に弱すぎて再録されなかったという逸話がある。

 

 「イシュトヴァーンおじ」を使うには、かなりの愛が必要なのは間違いないだろう。

 

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★☆☆☆☆(星1・強い要素が殆ど無い)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★★(星5・このクリーチャーを出せば、きっとヒーローになれる)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★☆☆☆☆(星1・ある意味星5の理不尽さ)

 

 今回は、時のらせんにタイムシフトした「イシュトヴァーンおじ」を紹介した。パックを開けて出てきたこのカードを見て受けた衝撃は、今でも忘れない。イラスト・フレーバーと弱さのギャップもジワリと効いてくる1枚だ。興味の出た方は、お遊びで1枚購入してみては如何か。

広告について

 当ブログでは、第三者の広告配信サービス(google adsense)を利用しています。これら広告配信事業者は、各ユーザーに適した広告を配信するため、当ブログや他サイトへのアクセスに関する情報(Cookie)を使用することがあります。これらの情報は、氏名、年齢、住所や電話番号を含みません。

 またGoogleアドセンスに関して、このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをクリックしてください。

また、本巣への問い合わせの場合はこちらから