好きなカードを紹介していく。第五十三回「呪文織りのらせん」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、変わった踏み倒し効果を持ったアーティファクトを紹介しようと思う。

 

 これだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

呪文織りのらせん (3)
アーティファクト

刻印 ― 呪文織りのらせんが戦場に出たとき、あなたは単一の墓地にあるソーサリー・カード2枚を対象とし、それらを追放してもよい。
プレイヤー1人がカードを唱えるたび、それがその追放されたソーサリー・カードの一方と同じ名前を持つ場合、あなたは他の一方をコピーしてもよい。そうした場合、あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

 

 初めて見た方は、どのような挙動なのかわかりにくいかもしれない。

 

 詳細を見ていこう。

 

 先ずはマナコスト。不特定マナが3点と、超重量級まであるアーティファクトとしては軽量な部類に入る。

 

 次に効果だ。このアーティファクトは二つの効果を持っている。

 

 一つ目は、戦場に出たときに誘発する刻印の能力である。自分か、相手の墓地に存在するソーサリー2枚を対象とし、それらを追放しても良い、という効果。

 

 この効果は単一の墓地である必要があり、自分と相手の墓地のカードを1枚ずつ選択することはできない。

 

 そしてもう一つの効果は、刻印されているスペルが唱えられた場合、刻印されたもう一方のスペルを、マナコストを支払うことなくコピーして唱えても良い、というもの。

 

 つまり、AとBというスペルを追放した場合、Aを唱えるとBが、Bを唱えるとAがコピーされる効果だ。

 

 御察しの通り、この効果はなかなか狙った通りの運用は難しい。

 

 しかしやはり世の中は広いもので、色々な用途が研究されているようだ。

 

 専用設計

 

 「呪文織りのらせん」にはソーサリーであれば何でも刻印できるため、基本的には軽いカードと重いカードを両方刻印し、軽いカードを唱える事で重いスペルをコピーしたい。

 

 

 クラッシュウィーバー

 

 デッキビルダーとして有名な、あの中村聡がデザインした面白いデッキだ。

 

 デッキの動きとしては、フラッシュバック呪文を墓地へ送り込み、その中の2枚を「呪文織りのらせん」に刻印。そして残ったカードをフラッシュバックで唱える事で、ワームトークンを量産して勝利するデッキである。

 

 このデッキがユニークなのは、フラッシュバック付きのスペルを墓地へ送り込む「物静かな思索」を採用している点だ。このカードのお陰で、「呪文織りのらせん」に刻印するカードを直ぐに用意することができ、また能力を誘発させる最後の1枚も確保できる。

 

 カスレア扱いのこのカードを使ったアイデアは非常に興味深い。

 

 

 バイバック

 

 もう一つご紹介したいのはバイバックのついた呪文との利用だ。

 ご存知ない方のために説明すると、バイバックというキーワード能力を持った呪文は、通常のマナコストに加えてバイバックコストを支払うことにより、呪文の解決後に、そのカードを手札に戻すことができる、という効果である。

 

 つまり、バイバックを持つスペルは、コストを支払えるなら何度でも唱えることができるのである。

 

 例えば、刻印するカードの片方に「秘教の思索」を刻印すれば、青(2)のマナコストで、もう一方のスペルを唱え放題となる。

 

 もう一方が「太陽との交感」であれば無限マナ。「残酷な根本原理」であれば、差し引き8枚のアドバンテージと5点ドレイン。「時間の伸長」であれば僅か3マナで追加ターン。「最悪の恐怖」であれば、3マナで「精神隷属器」と、ゲームエンド級の効果がズラリと並ぶ。

 

 これらを無事刻印してしまえば、勝利まであと一歩である。

 

 

 急所

 

 メリットばかり並べてきたが、実のところかなり扱いが難しいカードだ。

 

 以前に「等時の王笏」でも話したが、この手の刻印カードはアドバンテージを獲得するまでに乗り越えなければならないハードルが多い。

 

 先ず第一に、刻印できるスペルを用意できるかどうか。第二に、刻印されたカードの効果を発揮できるまで無事でいられるかどうか、である。

 

 この「呪文織りのらせん」の場合、刻印しなければならないカードは2枚だ。これだけでカードが3枚必要になる。そして能力を起動するのには、更に1枚のカードが必要。

 

 よって、最初の効果を得るまで4枚のカードが必要という事になる。

 

 何よりアーティファクトである。効果を発揮するまで守れるかはかなり怪しい。

 

 「呪文織りのらせん」を使いこなすには、人智を超えたビルド能力が問われるに違いない。

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★☆☆☆☆(星1・起動までの長い道のりは険しい)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・悪用できるソーサリーを探すだけで楽しい)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★☆☆☆☆(星1・対処方法は無数。起動を許すことは先ずない)

 

 今回は、コピー系アーティファクトである「呪文織りのらせん」を紹介した。ご存知のように、私はコピー関係のカードがとても好きだ。なんとか使えないものかといつも考えているが、なかなか良いアイデアが浮かんでこない。もし興味を持たれたなら、一緒にこのカードを使う方法を考えて欲しい。

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