好きなカードを紹介していく。第五十四回「起源の波」

 ごきげんよう。本巣だ。今回はXドロー系のスペルを紹介したい。しかし青ではなく、緑の呪文である。

 

 こいつだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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起源の波 (X)(緑)(緑)(緑)
ソーサリー

あなたのライブラリーのカードを一番上からX枚公開する。あなたはそれらの中から点数で見たマナ・コストがX以下のパーマネント・カードを望む枚数戦場に出してもよい。その後、これにより公開されて戦場に出されなかったすべてのカードをあなたの墓地に置く。

 

 青のようなスマートなドローではないが、緑らしい実に豪快な効果だ。

 

 詳細を見ていこう。

 

 先ずはマナコスト。緑のトリプルシンボルに(X)と、Xドロー系呪文ではやや重い部類に入る。また色拘束が非常に強いため、緑の濃く出るデッキでなければ安定してキャストすることは難しい。トロンやpostなどでは色マナの調達に難儀するかもしれない。

 

 さてそれでは、肝心の効果を見ていきたい。

 

 「起源の波」の効果は、ライブラリーの上からX枚のカードを見て、その中の、点数で見たマナコストがX以下のパーマネントを戦場に出しても良い、というものだ。出さなかったカードは全て墓地へ置かれるため、インスタントやソーサリーを多用するデッキとは相性が良くないと言える。

 

 実に豪快で不安定な能力だが、この「起源の波」をどのように活用して行けば良いか考えていきたい。

 

 見た目以上に重い

 

 いきなりネガティヴな話になってしまうが、このカードは非常に重いと言わざるを得ない。

 

 理由を説明しよう。

 

 先ず第一に、マナコストにトリプルシンボルの色指定があるのにもかかわらず、Xの数値が大きくなければ効果が薄い点だ。

 

 具体的な数字を当てはめてみよう。例えば、Xを1で支払った場合だ。

 

 合計で、緑のトリプルシンボルと(1)を支払った。これだけの投資を行い、めくれるカードはたった1枚である。おまけに、公開されたカードがインスタントやソーサリー、あるいは、点数で見たマナコストが2点以上のカードでは戦場に出すことができない。

 

 4マナであれば、強力なカードを使い始めることができるレンジである。あまりに物足りない効果だ。

 

 では、(X)が3ではどうだろうか。

 

 合計の支払いは6点となり、かなり重い呪文となってしまうが、めくれるカードは一気に3倍となり、また点数で見たマナコストも3点までが戦場に出すことができるようになる。

 

 どうだろうか。ある程度の支払いがなければ全く使えないスペルだが、Xが3を超えると大幅に効率が改善する。

 

 そしてXが5や7ともなれば、複数枚のパーマネントを展開でき、かつ重量級のパーマネントも展開するチャンスを得られる。

 

 まともなデッキでは使えない効果だが、専用にチューンすれば単純なドロー以上に強力なスペルとなるだろう。

 

 土地による加速

 

 まず必要なのはマナ加速だ。しかし、なるべくクリーチャーによる加速は行いたくない。

 

 使いたくない理由は、その爆発力の低さである。かつては「ガイア揺籃の地」や「ラノワールの使者ロフェロス」などで非常識なブーストができた緑だが、モダン環境では同じ出力を得ることが難しい。

 

 であれば、土地を頼りにしたマナ加速をメインに据えて考えてみる。だが、「不屈の自然」などの土地サーチで伸ばすだけでは物足りない。

 

 ここはデメリットを承知で「春の鼓動」や「花盛りの春」などのエンチャントで一気に加速したい。

 

 大量のマナが出たなら、あとは「起源の波」へ流し込み、一気に盤面を強化できる。このカードをいかに素早く、Xを増やしてキャストできるかが鍵だ。

 

 

 緑単信心

 

 さて、ここまでは「起源の波」を如何に実用域へ持ち上げるかに焦点を当てていた。では具体的にどのようなアーキタイプであれば最も活用できるのか。

 

 筆者が考えるベストな搭載先は、ズバリ信心デッキである。緑単信心であれば、この「起源の波」をキャストする手段として非常に有効な「二クスの祭殿、ニクソス」があり、「野生語りのガラク」や「楽園の拡散」などのマナ加速手段も備える。

 

 そして何より、「永遠の証人」を無理なく搭載可能だ。これによって墓地へ置かれた「起源の波」を回収して再利用もでき、また除去されてしまった「孔蹄のビヒモス」や「原始のタイタン」を出し直せる。相変わらず強力な効果だが、これはダブルシンボルを難なく調達できる緑デッキの特権と言えよう。

 

 「起源の波」が無くとも十分に運用が可能で、決まれば一気に勝利へ向かえる必殺スペルとして使える。非常に相性の良いデッキと言えるだろう。

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★☆☆☆(星2・キャストできるまではお荷物)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・くじ引きのような興奮を味わえる)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★☆☆☆(星2・カウンターをはじめとした対処法多し)

 

 今回はXドロー系呪文の「起源の波」を紹介した。「歯と爪」もそうだが、かつてカスレア扱いだったカードが再評価されるのもMTGの面白いところだ。毎回扱いの難しいカードばかり紹介して恐縮だが、是非使って見てほしい。通常では味わえない楽しさがあるはずだ。

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