好きなカードを紹介していく。第五十九回「火炎舌のカヴー」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、インベイジョンで登場したあの部族のクリーチャーを紹介したい。

 

 こいつだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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火炎舌のカヴー (3)(赤)
クリーチャー - カヴー

火炎舌のカヴーが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火炎舌のカヴーは、それに4点のダメージを与える。

4/2

 

 スタンダード環境での再録はないが、統率者セットを購入した経験のある方であれば見たことがあるかもしれない。

 

 早速詳細を見ていこう。

 

 先ずはマナコスト。赤のシングルシンボルを含む、計4点。コストとしては中量級に入るクリーチャーだ。しかし、色拘束が薄いこともあって、他の色と混ぜるのも容易である。赤は緑と親和性が高い色でもあるので、数字で見るコストよりは出しやすいカードと言える。

 

 そして、肝心のサイズは4/2。パワーは十分だが4マナということを考えると少々タフネスが低く、「ショック」1枚で死んでしまうリスクがありかなり危うい。

 

 しかしこのカードには効果がついている。それが、戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象として4点ダメージを与える、というものである。

 

 クリーチャーの質が今ほど高くなかった当時において、4点というダメージは非常に強力である。また対象にできるクリーチャーに制限がなかったのもポイントで、青や白のコントロール系フィニッシャーは、この「火炎舌のカヴー」に軒並み焼き殺されてしまう事になる。

 

 ステロイドの隆盛

 

 このカードの火力効果は、特に当時の環境では強力だった。

 

 その理由は、戦場に出たときの効果であるところが大きい。いわゆるCIP能力と呼ばれる誘発型の能力だ。この「火炎舌のカヴー」の場合は、戦場に出たとき4点ダメージを飛ばす能力がそれに当たる。

 

 このカードは4マナだが、火力の効果は唱えればすぐに使うことができるため、戦場に出てしまえば仕事の半分は果たしたことになる。

 

 そして、戦場に残るのは4/2のクリーチャーだ。仮に効果のコストがモダンの「炎の斬りつけ」と同じ1マナであったとしても、無色の3マナで4/2クリーチャーがついてきていると考えると非常に強力であることがわかるだろう。

 

 このカードパワーを買われ、当時流行していたファイアーズでその力を振るう事となる。

 

 ファイアーズ

 

 マスクス・インベイジョン期のスタンダードで最も成功したアグロデッキといえば、やはりファイアーズだ。

 

 このアーキタイプは、脳筋思想を具現化したような構造となっており、とにかく凶暴なクリーチャーで相手を殴りつけるという、非常にMTGらしく、豪快なデッキである。

 

 見た目以上の速さ

 

 構造もシンプルだ。1ターン目は「ラノワールのエルフ」や「極楽鳥」などのマナ・クリーチャーで加速。2ターン目に「ヤヴィマヤの火」を置き、3ターン目に入ると既に攻撃体制は完成する。

 

 マナ・クリーチャーが焼かれていなければ、この時点で既に4マナ出る環境が整っている。戦場に送り出されるのは「ブラストダーム」、あるいはこの「火炎舌のカヴー」だ。

 

 「ヤヴィマヤの火」があるため、戦場のクリーチャーには速攻が付与されている。前者であれば、呪文や能力の対象にならない5/5が突然アタックしてくる事になり、後者であれば、序盤に展開できた先行クリーチャーを焼きながら4点クロックを刻むことができる。

 

 リストを見た印象以上に速い。マナ・クリーチャーと「ヤヴィマヤの火」の効果により、実質2ターン加速した動きだ。

 

 単純なパンチ力では「ブラストダーム」だが、ブロッカー排除と攻撃の両立ができる点において、やはり「火炎舌のカヴー」も優秀だ。

 

 自爆のリスク

 

 さて、非常にコストパフォーマンスが高いことはお分かりいただけたかと思うが、このクリーチャーには「ブラストダーム」には無いデメリットが存在する。

 

 それは、この効果が強制である点だ。

 

 例えば、対戦相手が被覆や呪禁のクリーチャーしかコントロールしてない場合。または、単純にクリーチャーを戦場に出していない場合。

 

 この状況で「火炎舌のカヴー」を出すと、その効果で自軍のクリーチャーを焼かなければならない事態となる。

 

 「ラノワールのエルフ」などが残っていれば良いが、これが対応して焼かれてしまった場合は、出た瞬間に自身しか対象に取れるクリーチャーがいなくなり、単体で自爆してしまう。

 

 吐き出した炎がどのように帰ってきているのが気になるところである。

 

 アドバンテージを取れる効果ではあるものの、どの場面でも使える効果ではない事を留意したい。

 

 このカードを総評すると


強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・当時のクリーチャーとしては確実に上位)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・除去しながら戦場に出る動きは使っていて楽しい)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・ファイアーズ環境下では見た目以上に速い)

 

 今回は、少し懐かしいクリーチャーである「火炎舌のカヴー」を紹介した。この効果は流石に強すぎたのか、似たようなクリーチャーが時のらせんに収録された際はかなり弱体化していた。抱き合わせのカードのコスト決定は慎重に行うべきだった、ということなのだろう。

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