好きなカードを紹介していく。第八十九回「精神の願望」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、オンスロードブロックで登場した例の6マナ呪文を紹介したい。

 

 これだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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精神の願望 (4)(青)(青)
ソーサリー

あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム

 

 モダン環境には存在しないため、見たことがない方も多いかもしれない。

 

 詳細を見ていこう。

 

 先ずはマナコスト。青のダブルシンボルを含む計6点である。重量級のコストで、ソーサリーでもあることから青のコントロールデッキに向いているようなカードではない。通常であれば連発も難しく、これ1枚で勝利に大きく貢献できるような威力が求められるコストである。

 

 そして効果は、ライブラリーを切り直し、一番上のカードを追放。追放されたカードは、ターン終了時までマナコストを支払うことなくプレイできる、というものだ。

 

 非常に危険な香りがするが、実は効果自体はそこまで強力ではない。

 

 第一に、ライブラリーを切り直さなければならない点だ。この効果がついているため、任意のカードを積み込むことができず、完全に運任せになってしまう。重い呪文がめくれれば元は取れるが、土地がめくれた場合は旨味がほとんどないのである。

 

 しかし、この呪文はレガシー環境ですら禁止されている。

 

 理由は簡単、"ストーム"である。

 

 

 青の問題作その三

 

 かつて青の6マナ呪文には2枚の問題児が居た。

 

 一つは「精神力」。マナ消費なしに、手札1枚でパーマネントをアンタップできるエンチャントである。この効果によって「トレイリアのアカデミー」が手札1枚でアンタップされてしまい、異次元のマナ加速をもたらした。

 

 二つ目は「時のらせん」。6マナでカードを最大7枚引ける上に、土地を6枚もアンタップできてしまう凶悪なフリースペル。このカードも同じく、「トレイリアのアカデミー」など複数マナが出る土地をアンタップし、マナ加速に悪用された。

 

 そして、記念すべき3枚目が、この「精神の願望」である。

 

 

 カードパワーの源泉

 

 やはりこのカードを禁止にせざるを得ない理由はストームにある。

 

 通常利用であれば、色がついてやや軽くプレイできる「束の間の開口」に過ぎない。ランダム性もあり、1枚ではゲームを決めるのに役者が足りないレベルである。

 

 しかし、この呪文にストームがつけばどうだろうか。

 

 例えば、「水蓮の花びら」や「厳かなモノリス」、「ライオンの瞳のダイアモンド」を1ターンのうちにプレイしたとする。これだけでストームは3だ。追加でマナ加速や軽量ドローなどを撃てば、さらにストームが溜まっていく。

 

 ストーム5程度でこの「精神の願望」が発射されると、この無料プレイ効果が5度コピーされるのである。

 

 流石に6マナで6枚も無料になってしまうとなるとシャレにならない。

 

 

 連鎖加速

 

 理由はまだある。このカードが"自身のプレイを制限していない"点である。

 

 つまり、「精神の願望」の効果でめくれた「精神の願望」がプレイできてしまう。

 

 これが最大の問題である。上記の例であれば、最初に稼がれたストームが5。そこに「精神の願望」が足されて6。さらにめくれたカードのうち、少なく見積もって3枚がプレイできるカードであった場合。

 

 このうちの1枚が「精神の願望」であれば、ストームは9に達し、さらに追加で10枚のカードを無料プレイできてしまう。

 

 

 デザイア

 

 この連鎖反応を利用したのがコンボデッキである"デザイア"。ここに「苦悶の触手」や「思考停止」を投入し、ストームの稼がれたドレインやライブラリーアウトで勝利するデッキだ。

 

 しかしあまりに危険であったために、「精神の願望」は発売から大会が行われる前に禁止を受ける異例の事態となり、ヴィンテージ以外の公式フォーマットでは使えた日がないという記録を立ててしまった。

 


 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★★(星5・専用デッキであればおそるべき強さ)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・MTGではない別のゲームが楽しめる)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・ストームが溜まればカウンターで対処も困難)

 

 今回は、青の強力スペルである「精神の願望」を紹介した。今までマナ加速カードばかり危険視されてきたために、このカードの無料プレイ効果が軽視されてしまい、結果的に刷られてしまったのかもしれない。長い歴史を持つMTGだけに、パワーバランスは本当に難しい、という事なのだろう。

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