好きなカードを紹介していく。第九十五回「ファイレクシアの抹消者」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、かつて黒に存在した傑作クリーチャーの完全体を紹介したい。

 

 これだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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ファイレクシアの抹消者 (黒)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - ホラー

トランプル
発生源1つがファイレクシアの抹消者にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。

5/5

 

 なんとあのクリーチャーが、新たなファイレクシアによって完成させられていた。

 

 詳細を見ていこう。

 

 まずはマナコストである。黒、クワドラプルシンボルのみの計4点。点数で見たマナコストは中量レベルだが、その色拘束はとてつもなく強烈だ。ほぼ黒単か、黒をメインとしたデッキでなければ採用は難しいレベルである。

 

 しかし一方で、そのサイズは5/5と規格外クラスのマナ効率である。単色で融通が利かないことを差し引いても、このスペックは魅力だ。おまけにトランプルまでついており、小型クリーチャーのチャンプブロックも許さない。こと戦闘に関しては、ほぼ完璧なスペックを持っていると言える。

 

 そして驚くべきことに、これだけではない。追加で能力がついている。

 

 その内容は、発生源が「ファイレクシアの抹消者」にダメージを与えるたび、そのコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる、というものだ。

 

 ふざけているようにしか見えない効果だが、エラーでもなんでもない。

 

 ご存知の方はお察しかと思うが、「ファイレクシアの抹殺者」の能力が丸ごとメリットに置き換わっている形となる。

 

 この時期はカードパワーが高かったとは言え、驚異的なスペックだ。

 

 

 祝福されし完成をとくと見よ

 

 さて、この「ファイレクシアの抹消者」だが、黒単色か、それに近い構成であれば採用検討すべきクリーチャーである。

 

 理由は非常に単純で、戦闘能力だけでもここまでのスペックを持つカードがほとんど存在しないからである。大抵の場合は、これだけのマナレシオであればデメリットがついていても不思議ではなく、それどころかトランプルとメリット能力がついているのだから恐ろしい。

 

 当時のカードパワーインフレが伺えるというものである。

 

 

 黒単信心

 

 このクリーチャーを使う上で最も相性が良いアーキタイプと言えば、やはり"黒単信心"である。

 

 "信心"とは、自身のコントロールするパーマネントに描かれたシンボルの数を参照するカード群である。黒単の場合は、自身のコントロールするパーマネントが持つ黒のマナシンボルを参照し、これが多ければ多いほど効果が強力になる、というもの。

 

 このデッキのフィニッシャーを務めるのが、「アスフォデルの灰色商人」。コモンにしてトップクラスの性能を持つ名カードである。

 

 この「アスフォデルの灰色商人」は、自身の黒の信心の数だけ相手からライフをドレインする効果を持っており、順に展開していけば、「ファイレクシアの抹消者」と「アスフォデルの灰色商人」だけで6点ものドレインが可能となる。

 

 

 活躍できなかった最大の理由

 

 当時のスタンダードや、現モダン環境でも、このカードが大活躍するシーンは少ない。一部のデッキには採用されているものの、モダンであればやはり「タルモゴイフ」などの強カードが優先されている。現代のMTGの場合は、多色デッキが多く採用しにくい点も大きい。

 

 何より最大の弱点は、除去に対する耐性が低い事である。

 

 赤の火力など、直接ダメージを飛ばすタイプの除去ならば無敵に近い性能だが、「四肢切断」や「流刑への道」など、ダメージ以外の除去には全くの無力だ。最近登場した「致命的な一押し」でも紛争状態であれば除去されてしまい、なかなか活躍できる機会が訪れない。

 

一方「タルモゴイフ」が採用されているのは、期待できるサイズに対してマナコストが軽いからであろう。たとえ除去されたとしても、テンポ面での損失が小さい。

 

 間違いなく高性能なカードだが、様々な要因が重なり、結果的に活躍できなかった不幸なカードと言えるだろう。立場は「トロールの苦行者」に近いのかもしれない。

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・対クリーチャーではほぼ無敵)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・かつての黒使いであれば笑むこと間違いなし)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・除去耐性は低いが、赤や緑では絶望的な性能)

 

 今回は、往年のカードの完全体である「ファイレクシアの抹消者」を紹介した。派手な成績を収めているわけではないが、じわじわと取引価格が上がってきている事からも、このカードの注目度は高いと言えるだろう。黒使いの方であれば、ぜひ手に入れて欲しい1枚だ。

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