好きなカードを紹介していく。第百七回「沈黙」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、白に時折見られる、相手の行動を妨害するスペルを紹介したいと思う。

 

 これだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

沈黙 (白)
インスタント
このターン、あなたの対戦相手は呪文を唱えられない。

 

 まるで、映画"マトリックス"のワンシーンのようなイラストである。

 

 詳細を見ていこう。

 

 まずはマナコストだ。白のシングルシンボルのみ、計1点と、軽い傾向にあるインスタントの中でも最軽量クラスである。序盤に撃つことができるだけでなく、コントロール系のカードだけにキャストの際の隙が最小限に抑えられる点は有難い。

 

 そして、メインとなる効果である。

 

 このスペルは、解決されることでそのターン対戦相手が呪文を唱えることを禁止する、という効果を持っている。インスタントであるため、相手のターンに唱えることも可能だ。

 

 早速どのようにして使うのか見ていきたい。

 

 "チャント"系

 

 ご存知の方も居られるかと思うが、以前「等時の王笏」やアーキタイプ紹介で登場した「オアリムの詠唱」と同系統の効果である。

 

 「オアリムの詠唱」がキッカーを支払うことで攻撃まで禁止するのに対して、こちらは呪文を唱える部分だけを禁止する。単純な機能では、キッカーが付いていないぶん性能は劣るかのように見える。

 

 しかし面白いことに、単純な下位互換ではない。

 

 その理由は、この呪文が対象を取っていない点である。

 

 「オアリムの詠唱」が対象を指定して呪文のプレイを禁止するのに対して、「沈黙」は単純に対戦相手のキャストを禁止する効果である。

 

 対象を指定することで融通が利く場面もあるが、この手のスペルの場合は「誤った指図」など、対象を変更するスペルの影響を受けてしまい、逆に自分へ効果が跳ね返ってきてしまうリスクが存在する。

 

 一方、自分以外の対戦相手全員に影響を及ぼす「沈黙」であれば、このような問題は起きない。

 

 では、自分と相手のターン、それぞれのパターンを考えてみたい。

 

 相手の妨害

 

 チャント系であれば、恐らくこの用途をメインに考える方が多いかと思う。

 

 相手のターンのアップキープ時に「沈黙」を唱えることで、メインフェイズの行動を制限してしまうわけである。

 

 このMTGにおいて、土地のプレイ、カードの効果以外は殆どが呪文のプレイで成り立っているため、このカードを使われてしまうと、丸々1ターン分が空転してしまい、テンポ面で一気に不利になってしまう。

 

 そして、呪文が唱えられない事から戦闘でも不利がつく。

 

 「沈黙」を撃ったプレイヤーから見れば、相手の手札を殆ど無視しても良いのである。戦闘におけるコンバットトリックを警戒する必要はなく、見えているカードを観察すれば、どのような手に出てくるのか見当がついてしまう。

 

 攻撃側である対戦相手もその事を承知しているため、余程盤面が圧倒的でなければ、結果的に攻撃禁止の効果も得られているようなものである。

 

 防御的運用

 

 もう一つの使い方は、自分のカードを防御するための使用方法だ。

 

 例えば、こちらがコンボを始動できる、あるいは、勝負を決めるためのターンを得たと仮定する。この場合、最も警戒すべきは相手からの妨害である。特に複雑なチェインコンボなどの場合は、たった1手妨害されただけでもコンボが停止してしまい、その後のリソース不足で敗北、などという事になりかねない。

 

 そこで、コンボスタート前に「沈黙」を撃ってスペルの使用を禁止する事で、安全に勝ち手段を通すことができるわけだ。

 

 対戦相手も「沈黙」を撃つ意図は分かっているものの、有限であるカウンターなどのコントロール呪文を確実に1枚消費させられてしまい、かといって、撃たなければその後の妨害が一切できなくなってしまう苦渋の2択を迫ることができる。

 

 1マナながら、非常に渋い仕事をするカードだ。

 

 なお、当然ながら呪文が解決されなければ効果を発揮しないため、このスペルに対応して「対抗呪文」などでカウンターされた場合、効果は出ない。既にプレイされ、スタックに置かれている呪文も同様である。

 

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・1マナ最強クラスの妨害呪文)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・妨害と防御双方に使える万能カード)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・「等時の王笏」と合わさると投了レベル)

 

 今回は、呪文のキャストを妨害するチャント系スペル「沈黙」を紹介した。上記で触れたように、「等時の王笏」との組み合わせは非常に強力だ。モダンでも使用できるため、"セプター・デルバー"などに投入して使ってみても面白い。

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