好きなカードを紹介していく。第百十三回「伏魔殿」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、クリーチャーを戦場に出すたびにダメージ効果が誘発する赤いエンチャントを紹介したい。

 

 これだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

 

伏魔殿 (3)(赤)
エンチャント
クリーチャーが1体戦場に出るたび、そのクリーチャーのコントローラーが選んだクリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは「このクリーチャーは、それに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える」ことを選んでもよい。

 

 全てのプレイヤーに影響があるあたり、リスキーな赤らしい。

 

 詳細を確認していきたい。

 

 まずはマナコストである。赤のシングルシンボルを含む、計4点。エンチャントとしては中量級だが、軽量な傾向の強い赤ではやや重いマナコストと見る事ができる。

 

 しかし、緑と組んだグルールカラーやコンボデッキなどで使われるため、その実、あまりマナコストは気にならないのかもしれない。

 

 さて。肝心の効果である。

 

 このエンチャントの効果は、クリーチャーが戦場に出るたび、そのクリーチャーのコントローラーが戦場に出したクリーチャーのパワー分の数値をクリーチャーかプレイヤーに飛ばすことができる、というものだ。

 

 例を挙げて説明したい。

 

 例えば、「伏魔殿」が出ている状態で、自分が「怒り狂うゴブリン」を戦場に出したとする。このクリーチャーのパワーは1であるため、「伏魔殿」の効果により、対象としたプレイヤー1人かクリーチャー1体に対して1点のダメージを飛ばすことができる。

 

 パワーが1のため、ダメージも1と少量だが、これが「ブラストダーム」であれば一気に5点まで跳ね上がり、非常に高火力だ。4マナで5/5クリーチャーと5点火力がセットになる、破格のカードとなる。

 

 しかし、上記のような、開発者が意図したであろう使われ方はしなかったカードである。

 

 

 パンデモ

 

 このカード一番の特徴と言えば、ダメージを発生させるのにマナが必要ない点である。

 

 厳密に言えば、クリーチャーを出すのにマナを必要とするのだが、実はここがポイントだ。

 

 例を挙げたい。

 

 

 "パンデモノート"

 

 「伏魔殿」が出ている状態で、「ファイレクシアン・ドレッドノート」を出すコンボデッキの名称である。

 

 使い方は非常にシンプルで、「伏魔殿」が出ている状態で「ファイレクシアン・ドレッドノート」を戦場に出すだけである。

 

 コンボとは言い難いほどシンプルだが、これが凄まじい威力となる。

 

 何せ、戦場に出るクリーチャーは1マナで12者パワーを持っている。戦場に出たとき、パワー分のクリーチャーを生け贄に捧げなければならないが、この効果によって即死しても、12点分の火力は発生する。

 

 よって、クリーチャーがなくとも1マナ12点の火力として使うことができ、このカードを2枚戦場に出すだけで致死ダメージを稼げてしまう、というわけだ。

 

 非常に有名で、おそらく「ファイレクシアン・ドレッドノート」が高騰している理由の一つである。

 

 

 パンデバースト

 

 もう一つご紹介したいのは、この"パンデバースト"。「伏魔殿」系のデッキは名前だけでどのカードを組み合わせるのかわかるのが非常に面白い。

 

 組み合わせるのは、もちろん「はじける子嚢」である。そして、このデッキには通常赤も緑も入っていない。

 

 使い方も特殊で、先ずは「直観」などのサーチカードで「伏魔殿」と「はじける子嚢」を墓地へ落とす。ポイントは、双方が"エンチャント"である点。

 

 そして次に使うのは「補充」である。エンチャント版の大規模リアニメイトのようなカードで、自身の墓地にあるエンチャントを全て戦場に出すことができる。

 

 この効果により「伏魔殿」と「はじける子嚢」が戦場に出るが、ここで「はじける子嚢」の能力を起動する。

 

 消散カウンターが1つ取り除かれ、6/6のクリーチャーが戦場に出た。6点ダメージが誘発。

 

 更に能力を起動し、トークンを出す。5/5クリーチャーが戦場に現れ、5点ダメージが誘発。

 

 もうお判りだろう。この2枚を組み合わせるだけで、21点までのダメージを発生させるコンボだ。

 

 やはり、クリーチャーが戦場に出るだけで誘発するのが面白い。

 

 

 このカードを総評すると


強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★☆☆(星3・有効利用できるデッキなら、火力の大幅強化が可能)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・いかにマナを使わずクリーチャーを戦場に出すか)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・コンボデッキに搭載されることが多く、理不尽さは高め)

 

 今回は、赤のダメージ発生系エンチャントである「伏魔殿」を紹介した。挙げたカードはモダンで使用することができないが、「伏魔殿」自体はタイムシフト枠に収録されており、モダンでも使用できる。"Tin-fins"がそうであったように、モダン版"パンデモ"を考案してみるのも面白い。

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