好きなカードを紹介していく。第百二十八回「裂け目の突破」

 ごきげんよう。本巣だ。今回は、久しぶりに踏み倒し系のカードを紹介したい。赤のスペルである。

 

 こいつだ。

 

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画像引用元: Gatherer - Magic: The Gathering

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裂け目の突破 (4)(赤)
インスタント - 秘儀

あなたは、あなたの手札からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。そのクリーチャーは、速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げる。

連繋(秘儀)(2)(赤)(赤)

 


 以前紹介した「騙し討ち」の機能を取り出したかのような効果である。

 

 詳細を見ていこう。


 先ずはマナコストである。赤のシングルシンボルを含む計5点。インスタントとしては重い部類に入るが、色拘束は強くないため、多色化してマナ加速すれば見た目より早いターンで唱えることが可能だ。

 

 そして、このコストは「騙し討ち」の効果を一度起動するまでの点数で見たマナコストと同じ点も実にユニークである。インスタントで使いまわしができないが、あちらは赤が2点要るためこちらの方が色の拘束は薄く、またインスタントタイミングで奇襲を仕掛けることができる点は大きなメリットだ。


 さて、肝心の効果は上述した通りである。手札からクリーチャー1体を戦場に出し、そのクリーチャーをステップ終了時に生け贄に捧げる、というもの。マナコストや色など一切無視して戦場に出すことができるが、終了ステップ開始時に生け贄に捧げなければならない。

 

 「騙し討ち」は非常に強烈なカードだが、一度しか使うことのできないこの「裂け目の突破」は、活躍できるレベルにあるのだろうか。

 

 

 ブリーチ

 

 踏み倒し効果の中では、手札という制約がついており、また使い捨てであるため最上の使い勝手とは言えないこのカード。

 

 では、どのような用途であればデッキを構成するに足るだろうか。

 

 

 "グリセルシュート"

 

 踏み倒しという点で、このカード以上にコンボ向けの組み合わせもないだろう。レガシーで生まれたコンセプトを受け継いだ、モダンバージョンのシュートデッキである。

 

 しかしながら、その挙動は通常の"シュート"と異なるものだ。

 

 先ず、マナ・アーティファクトやスペルでマナ加速を行う。そして「裂け目の突破」から「グリセルブランド」を戦場に出す。一度の戦闘により7点のライフをゲインし、それらと合わせたライフを使って「グリセルブランド」の能力を複数回起動。引いてきたカードから「猿人の指導霊」と赤の加速カードによって2枚目の「裂け目の突破」から「怒れる腹音鳴らし」を着地。

 

 あとは、手札の土地を投げつければ簡単に致死ダメージを与えることが可能だ。

 

 このように通常のシュートデッキとは動きが異なるが、非常に面白いデッキである。

 

 

 "ブリーチスケープ"

 

 もう1つ紹介したいのは、この"ブリーチスケープ"。「風景の変容」をエンドカードとした、通常は"ヴァラクート"の構成を取るコンボデッキである。

 

 動作はヴァラクートに近いが、このタイプの特徴は「原始のタイタン」がフル投入されている点である。

 

 「原始のタイタン」は非常に強力な土地サーチ能力を持っており、戦場に出るか攻撃するたび、基本、特殊を問わず土地を2枚もサーチできる効果を持っている。

 

 しかし、「裂け目の突破」から登場した場合はさらに強烈だ。戦場に出た時土地を2枚、攻撃した時さらに土地を2枚と、1ターンの間にカードを4枚もサーチできてしまうのである。

 

 例えば、土地サーチなどから4枚の土地を用意できていたとすると、サーチによる追加で4枚。そのうち2枚を「溶鉄の尖峰、ヴァラクート」にしたとしても、山を2枚引っ張ることができる。ショックランドなどの土地で山を揃えることは難しくないため、これで山が2枚出たことになり、「溶鉄の尖峰、ヴァラクート」の効果が二枚同時に2度誘発。

 

 これによって発生するダメージは12点に達する。

 

 「原始のタイタン」本体が6点のクロックを持っているため、全て通れば18点と、フェッチランドを多用するモダン環境では即死しかねない火力だ。

 

 当然「原始のタイタン」はブロックされるが、トランプルを持つためチャンプブロックを許さず、カードの消費を強いる点も非常に強力である。


 今回はコンボを重点に書いたが、シンプルに対処不能なエルドラージタイタンを叩きつけても良い。

 

 専用設計ならば、カード消費に見合う威力を発揮する派手な1枚である。

 

 

 このカードを総評すると

 

強さ ⇒⇒⇒⇒⇒ ★★★★★(星5・モダンでも最強クラスの1枚)

面白さ ⇒⇒⇒⇒ ★★★★★(星5・着地誘発、死亡誘発共に有効。コンボの組み合わせは豊富)

理不尽さ ⇒⇒⇒ ★★★★☆(星4・インスタントタイミングで始動可能。コントロールカラーでなければ対処困難)

 

 今回は、モダンでも使用可能な「騙し討ち」とも言える「裂け目の突破」を紹介した。残念なことに非常に高価なカードである。買い集めてデッキを組むには大きな資金が必要だが、お持ちの方は買い足してコンボを研究してみるのも面白い。

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